容器包装
テーマ3 容器包装
【このテーマの目標】
このテーマの学習後、学習者は
1. 廃棄物における容器包装がもたらす影響について説明できる。
2. 使い捨て製品の発生や目的、及び廃棄物の量に及ぼす影響について説明できる。
3. さまざまな種類の容器包装の目的について説明できる。
アクティビティ【容器包装】
- 模型づくり
- 包装の減らし方
- 自然の包装
- 使い捨ての定義
- そのごみの名は
- わかる?
- ラベルを見よう
- 調査
- デザイン・チーム
- 簡易包装
- 容器包装の進化
- 過去と現在
- 使い捨て資源
- 身近なこと
- 容器論争
- 異なる観点
- 消費者の質問
- 理由
- 包装広告
- 紙、プラスチック、それとも布?
○模型づくり
*容器包装のサンプルを持ち寄る。これらを、再利用可能なもの、再充填可能なもの、リサイクル可能なもの、再生原料で作られたもの、生物分解性を有するもの、使い捨てされるものに分別する。* 学級で展示を作成する。
* 容器包装を材料にして、怪物やロボット、城、電車など、自由に創作する。
○包装の減らし方
* 包装を減らす最も簡単な方法は、包装を避けること、または断ることである。包装を避けるにはどんな方法があるだろうか?スーパーマーケットの見取り図を描いて、各売場で包装を避ける方法を考える(例:買い物袋を持参して生野菜を買う、バラ売りの食品を買うなど)。○自然の包装
* 自然界は、食べ物を包むユニークな方法をもっている。天然の包装を10種類考える。その包装について説明する(例:表面の手触り、硬さなど)。* その食べ物の絵と包装の特徴を表にする。なぜ、もともと包まれているのか。
○使い捨ての定義
* 使い捨てとは何か。使い捨て用品を思いつく限り書き出す。* なぜ、私たちは使い捨て商品を使うのか。こうした商品は、いつごろ登場したのか。
* 家族や知り合いの年配の人に、学校に通っていた頃に、こうした使い捨て商品があったか、使い捨て商品の代わりに使っていたものは何か、質問をする。その答えを記録したり、その人を教室に招き、使い捨て商品が登場する以前の生活について、話を聞いたりする。
○そのごみの名は
* 各自の包装と使い捨て商品のリストを使い、名前当てゲームをする。教師が、容器包装の中からいくつか選んでシールに記入し、各生徒の背中に1枚ずつ貼る。* 各生徒は、「はい」と「いいえ」だけで答える質問を他の生徒に行い、自分の背中に貼ってある容器包装の名前を探し当てる。質問は、各生徒に1回ずつしかできない。
* 応用→使い捨て容器を当てるクイズを考える。容器包装を1つ選び、その容器包装に関するヒントを5つ書く。ヒントはもっとも一般的なものから、特殊なものへと進める。
例)無菌飲料パック
1. 長方形である
2. 液体を入れる
3. 異なるサイズがある
4. 異なる材質を何層にも重ねて作られている
5. ストローが一緒に付いていることが多い
○わかる?
*洗って、ラベルをはがした空き缶を持ち寄る(はがしたラベルも持ってくる)。それぞれの缶に何が入っていたか当ててみる。なぜ、ラベルが必要なのか。ラベルから、どのような情報が得られるか。* 学習した後は、空き缶の再利用、リサイクルを忘れずに行う。
○ラベルを見よう
*スーパーマーケットの陳列棚のうち、あるひとつの棚の商品を調査する。ラベルにもっとも多く使用されている色は何か。一番大きく印刷されている文字は何か。どんな絵が描かれているか。* ノーブランド商品を見てみる。これらの商品のラベルは何色か。ノーブランド商品が、通常、ブランド商品より安いのはなぜか。
* 自分の好きな食品のラベルをデザインする。
○調査
* 教師や保護者、近隣住民に対する調査を実施する。次の質問をする。「買い物をする時に、容器包装を考慮しますか」(いつも/ときどき/しない)
「シリアル、洗濯洗剤、牛乳、フルーツジュース、野菜、スープ、ケーキの素、香辛料、キャンディ、歯磨き粉などを買う際に、どの容器包装の商品を買いますか」
「なぜ、その包装を選ぶのですか」
* 商品ごとに複数の種類の容器包装があることを念頭におき、次の質問をする。
「どのような状況下で、あなたは を買いますか」(例:「ビン入りの牛乳、紙パック入りの牛乳、プラスチック容器入りの牛乳を買うのは、それぞれどのような場合ですか」)。
* 教室に戻って、回答を比較する。各商品に望ましい容器包装はどれか。もっとも望ましくない容器包装はどれか。なぜ、消費者は、さまざまな種類の容器包装を選ぶのか。
* 調査から商品を1つ選び、その商品の複数の容器包装について、肯定的・否定的な要素をリストアップする。
○デザイン・チーム
* おもちゃを1つ選び、環境負荷が最少で、販促力が最大となるようなパッケージをデザインする。* 次の基準に対応するデザインを選ぶ:省資源、最充填・再利用・リサイクルなどが可能であること、再生原料を使用すること。
○簡易包装
* 薄層化、軽量化を定義する。* より薄く、より軽くなった容器包装の例を探す。
* 薄層化、軽量化の利点は何か。潜在的なマイナス要因は何か。
* 薄層化が可能と思われる他の容器包装のリストを作成する。
○容器包装の進化
* 長い年月の間に容器包装がどのように変遷したか、家族や知り合いの年上の人に聞く(歯磨き粉など)。* 容器包装が変化した要因は何か。自分が使用している商品の容器包装の変更を提案できるか。
○過去と現在
*自分が別の時代に生活していると想像してみる。古代ギリシャ、ローマ時代でも、200年前の先住民のコミュニティでもよい。衣服、住居、家庭用品、おもちゃや娯楽、交通機関、食べもの、洗面用品について調べ、昔と今との違いを比較する。* 自分が気付いた点をレポートにまとめる。
例) 100年前のカナダでは、衣類は動物の皮と手織りの布からできていた。衣類の手作りは、多くの時間と労力を必要とした。そのため、衣類の破れや穴を繕って着用した。袖や衿は、何度も取り替えられた。子供が成長して衣服のサイズが合わなくなると、裾や袖を長くし、最後には別の子供にお下がりとしてまわされた。徹底的に着古された衣服は切断され、パッチワーク・キルト、人形の衣服、または枕などに利用された。ファッションが急速に変わることはなかった。
現代では、衣類の大半が機械生産である。多くの衣類が、化学繊維から作られている。世界中の生地やスタイルを入手できる。新品の衣服が手軽に買えるため、お下がりの服を着る必要はない。全般に、現代人は、衣服を繕ったり、古着をリフォームするには、忙しすぎる。流行は急速に変化するため、多くの人が、「流行遅れ」になった衣類を捨てていく。一時的な流行が、機能よりも優先されている。TPOに応じて、多様なスタイルや色を楽しむために、より多くの衣類を所有するようになった。また、ドレスコード(TPOに応じた服装の基準)は、服装に一定の基準を要求するようになり、所有する衣類が増加している。
* この2つの時代において、ごみの量や内容にどのような違いがあるか。過去にあった「節約」という価値観を、現代の慌ただしい生活にどのように適用することができるか。
○使い捨て資源
* 使い捨て品目のリストを作成する。* こうした製品に使用されている天然資源を確認する。各品目に対して、使い捨てではない代替品をいくつか列挙する。
* 使い捨て商品、使い捨てでない代替品の利用に関する賛否の意見をそれぞれ発表する。
○身近なこと
* 学校内で、使い捨て製品の代わりに、再利用可能な製品を使用する可能性について検討する。* 代替品の有無とそのコストを調査する。
* 自分たちの調査結果を学校当局に提案する。
○容器論争
* デポジット制度について調査し、議論する。論点: 使い捨てコストを賄うために、すべての容器にデポジット料金を上乗せすべきである。
賛成: すべての人々が払い戻しを受けようとビンや缶を返却するため、デポジット制度はごみを削減する。
反対: リサイクル事業の収益に依存している地域のリサイクル業者は、事業の維持に十分な回収量を確保できなくなる。
○異なる観点
* 消費者、スーパーマーケットの店長、製造業者、トラックの運転手、政府の役人、清掃職員、自治体廃棄物担当者の中から、自分の立場を選択する。* 包装や使い捨ての問題に関する自分の見解を記述し、この問題に対する前向きな対策について提案する。
* 上記の異なる立場から一人ずつを集めたグループを作り、それぞれの見解を話し合う。
* 自分と異なる見解を注意して聞き、複数の案に関する合意をめざす。
○消費者の質問
* 多くのスーパーマーケットのチェーン店では、環境への配慮を促す消費者教育プログラムを実施している。こうしたプログラムを行っている店を1つ選び、そこで行われている取り組みについて、できる限り調査する。* このプログラムが導入された理由は何か。それは、消費者に何を伝えようとしているのか。店では廃棄物をリサイクルしているか。消費者向けに、オリジナルの買い物袋を用意しているか。この他にもいくつか質問を考える。
* スーパーに対して環境プログラムの提案を行う。その店の前向きな環境保全の取り組みや経営方針に対しては、賞賛の意を伝える。
○理由
* 一部の容器包装が必要な理由は何か。次の3つに大別した理由から、自分の考えに合うものを1つ選ぶ:容器包装が必要な理由:保護・便利さ・宣伝。* 容器包装は、製品や消費者、製造者をどのように保護しているか。また、消費者、運送業者にとってどういう点で便利か。
* また、包装容器に記載されている広告は、消費者や生産者、スーパーマーケット、流通業者に、どのように役立っているか。
○包装広告
* 「グリーンな」または「環境にやさしい」と宣伝している商品や包装の事例を探す。* 容器包装に、リサイクルマークがついているかどうか調べる。
* 製造業者が、容器包装にこうした言葉やマークを表示するのはなぜか。宣伝文句の後に、その容器包装や製品の「環境へのやさしさ」について具体的な説明が表示されているか。
* 製品の販売に有利となる宣伝文句を集める。こうした宣伝文句は、なぜ利用されるのか。
* ある製品を選び、その製品や容器包装がともに環境に配慮していることを説明する容器包装を制作する。
○紙、プラスチック、それとも布?
* 地元のスーパーマーケットで、調査を実施する。店から出てくる人の数と、その人たちが持っている紙製、ビニール製、布製の買い物袋の数を数える。* 学校で、1人当たりの各種の買い物袋の平均使用数を算出する。最も多く使用されているのはどの袋か。その理由は何か。どうすれば別の買い物袋を使用するように、説得できるか。
論点: スーパーマーケットは、レジ袋を有料化すべきである。
賛成: 有料化は、人々が自分の買い物袋を持ち歩くきっかけになる。得られた収益を、環境団体に寄付することができる。
反対: 顧客は、袋を無料で利用できる店で買い物をするようになる。










